あなたが居たから…
あたしは両親が障害者というせいか、周りの大人から同情されていた。そしていつも『お家のお手伝いして良い子ね』って言われ続けてきた。子供ながらに、自分は良い子でなくてはならないと、思っていた。だからいつしか大人の顔色をうかがう子になってしまっていた。そして家族からは虐待をうけ、幼稚園、小学校ではイジメにもあっていた。理由は母親が片目だから…『片目お化けの子供』って言われてイジメられてた。だから、学校にも行きたくなかったけど、家、自分が生まれ育った家に居るよりは学校に行ってた方がマシだったから通ってた。あたしはきっと周りから見たら、イジメられっ子の弱くて無口な子にしか見えなかっただろうな。親にイジメられてる事も言えなかった。いや、言ってもしょうがない事を分かってたんだ。