あなたが居たから…
そしてあたしは言った『話って何?』そしたらノブは『あのさ~俺の先輩が溜まり場に来てた時に、なんかおまえの事気に入ってたみたいでさ~おまえ最近来ないじゃん。だから、先輩おまえに逢いたいらしいんだよ。だから、逢ってやってくんねーかなぁ?俺の顔立てると思って!お願い!』って両手合わせてお願いされた。ノブの顔立てる気はないけど、最近楽しい事ないし、あたしは『いいよぉ』ってダルく答えた。そしたらノブは喜んで、『明日学校終わったら、おまえの家の近所まで、先輩と迎えに行くから』って言った。『あたしん家知ってるの?』って聞いたら、『キヨシから聞いて知ってる』って答えた。それを聞いたらなんか切ない気持ちが込み上げてきた。でも あたしはもうキヨシの彼女じゃないんだから、他の男に家の近所ぐらい教えるよね。そして次の日名前も知らない男がノブと一緒に、あたしを迎えに来た。
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