あなたが居たから…
化粧してくれた後、マヤさんは真剣な顔になって、『この間の事 関わってたヤツすぐわかったからあたしが話付けて、ケジメ取らせたんで安心しな。誰も人にしゃべらないから。』って言った。それを聞いて少し安心したあたしに『これに着替えな』って言って服を投げて、続けて言った『後は早く忘れな』って、その言葉はあたしには少し冷たく聞こえた。あたしも早く忘れたい。でも今はやっぱり何もなかった事には、できない。今のあたしにはまだ時間が必要だった。そしてそうしてる間にお店を開ける時間になった。あたしはマヤさんと1階のお店に続く階段を降りていった。
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