あなたが居たから…
マヤさんの引っ越しの日。
あたしは学校をサボって、引っ越しの手伝いに行った。でも、ほとんど荷造りされていて、手伝う事なんて何もなかったそして引っ越し屋さんが来て、マヤさんの部屋から荷造りされた荷物を次々と運び出し。マヤさんの部屋の中はカラっぽになった。カラっぽになった部屋を見てあたしはあたしが初めてこの部屋に連れて来られた事を思い出していた。キヨシがマヤさんにあたしを紹介してくれたから、マヤさんと仲良くなって、キヨシがとった行いで、あたしはマヤさんに助けられ、血は繋がってないけど本当の妹、お姉ちゃんとしてお互いを思い合えた。その時気が付いた。あたしとマヤさんを深く結び付けた間にキヨシが居た事を。あたしはキヨシの事はまだ許せない。でもキヨシと出逢ってなければ、マヤさんさんと出逢う事はなかった。だから少しキヨシに感謝するよ。あたしに素敵なお姉ちゃんそしてママさんという。もう一つの家族との楽しい時間をくれた事を。
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