あなたが居たから…
家に着いたけど、する事がない…。塾にも行かなくていいから、何か口実がなければ、これから大半を家で過ごさなくてはいけないのかと思うと気が重かった。でも その気の重さは父の言葉ですぐに取り除かれた。あたしの部屋は2階にあるから下から、父が大きな声で『おーい』って呼んだら、あたしを呼んでるって事。だからあたしは1階に降りて『何?』って聞いた。そしたら父は『おまえ自分で働いて学校行けよ』って言った。『俺はおまえにはもう一銭もださないからそう思え』とも言われた。そうゆうのって受験する前に言って欲しかった。でも高校行かないで働くなんて絶対認められないの解ってたし。高校行くために塾いかせてもらったし。でも いきなり言われても何のバイトしたらいいんだろ。自分で探すしかないなぁ。って思って、ハァって溜め息が出たけど、良く考えたら家に居る時間少なくなるじゃん!って思ったら、楽しくなってきた。でも まずはバイト探しだね。
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