わがままハーブティーはいかが?
「だからかな?世間の目が昂に向くの。
昂が弁護士に向けて思ってる重みと
私の思ってる重みは全然違う。」
なんとなく空気が重くなった。
それでも私は話を続ける。
「私が、弁護士を目指した理由なんて
たまたまお姉さまが弁護士やってて
私も誘われたようなもんだし。
高宮さんに出会って、好きになって
ただ、それだけ。私仕事してるつもりで
高宮さんに会いたかっただけだと思う。
一番の決め手はお父様が決めた大学を
けりたかったから。
散々いやな目にあわせてきたお父様に
仕返ししたかっただけ。」
昂は何も言わず聞いてくれていた。