わがままハーブティーはいかが?





「あ、あの傘持って行ってください。」



東川さんを見るとスーツが

上から下までびしょ濡れだ。



再び振り出しそうな雨


黒い雲がだんだんと広がっていく





「ありがたいですが結構です。

そこまで、車が着てますから。」




車が着てるわけないのに


なんで嘘をついたの?



たぶん、東川さんに対して罪悪感が


あったからだろう。



私に迎えが来ないことを知ったら

彼は、私に傘を渡すだろう。









< 257 / 515 >

この作品をシェア

pagetop