わがままハーブティーはいかが?




「梨緒どこ行ったのかな~」

私は大学内を只今走り回っているところである


おもった以上に校内が広すぎて迷子になる


放送で呼び出してやろうか・・・


そんなことを考えていたら背後から声がした



「おい!お前、門で待っとけって言ったよな?」


振り返らなくてもわかる


「あ、昂。ごめん・・・人捜してて」


私がそう言うと昂は露骨に嫌な顔をした



「はぁ?何言ってんだよ・・・人捜してる?・・・まさか、男じゃねぇだろうな!!そ、そんなヤツどうでもいいからオレの車来てるから先乗っとけ!」


そう言って昂は私の肩を押す


「えっ?ちょ、ちょっと!昂!?」



「オレ、ちょっと教授に呼ばれてっから・・・それと人さがっ・・・男捜しもやめろ!いいな!!」



私の返事きかないまま走り去る昂


勘違いにもほどがあるよ!


男なんて言ってないっつーの!!






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