わがままハーブティーはいかが?



私はふて腐れながら門に向かう



「バカじゃないのアイツ!男なんて言ってないのに・・・いっつも自分ばかり言いたいこと言って私、まだ返事してないのに走って行くし・・・意味わからないっつーの!バカ!どアホ!」


周りに誰もいないことをいいことに昂の愚痴をはいた


はぁ~スッキリした~


するとその時、黒いリムジンから人が出てきた



「ずいぶんとイライラが溜まってらっしゃったのですね」


ふふふと笑う長身でタキシード姿の男

おまけに端整な顔立ち



「ああの~・・・どちら様で・・・?」


私がそう言うとまたしてもタキシード姿の男はふふふと笑った

何、この人・・・私を見て笑ってる?失礼なヤツ!!


私の睨む視線に気づいたのかタキシード姿の男は私に向かって恭しく一礼をした



「失礼いたしました。美玲様。お坊ちゃんがお話していただいた想像以上にあまりにも美しかったので見とれてしまいました。」



お坊ちゃん?


もしかして、昂のこと?




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