わがままハーブティーはいかが?
芹澤の部屋はあの時と全く変わっていなかった
ーーーートントン
そう扉を軽く叩くと
中から元気な芹澤さんの声が聞こえてきてまた、泣きそうになった
失礼しますといい部屋に入った私を見ると、芹澤はフロントの女性と同じくすごく驚いた顔をした
「・・・お、お久しぶりです」
「と、藤堂じゃないか!どうした?あっ俺の顔が見たくなったのかーそうかそうかー」
いつもなら違います
そう言ってるはずなのに、今になればそんな芹澤が懐かしくて
はい!そう言った
すると、また芹澤さんは驚いた表情
「お、お前本当に藤堂か?」
「はい、そうですよ。」
いつもと違う芹澤に思わず笑みがこぼれた
「そ、そうかー。まあー座りなさい。」
そう言って芹澤さんは私にコーヒーをいれてくれた
「あ!藤堂。お前もしかして・・・あぁそういうことか!もうすぐ来るぞ!」
芹澤さんは意味がわからないことを言い出した