わがままハーブティーはいかが?



講習に全然身が入らない


梨緒のことも、西島のことも気になって仕方が無い



講習が終わると中年でいかにも怖そうな雰囲気を醸し出しているおじさん教授に呼び出された



何を言われるんだろう

多分・・・

『散々休んでおきながら上の空で講習を受けるならやめろ!』


とか言われるんだろう



私はキツく目を閉じた



「藤堂!!」


「は、はい!」



「お前・・・」



「つ、次からは!ちゃんと受けますのでおおお許しを!」





「お前、この大量のレポート1日で完成させたのか!?」



「・・・へ?」



・・・レポート?



「さすが芹澤さんの弟子だなー。それにこのレポートの内容、素晴らしい!」



「そ、それほどでも・・・」


私は大喜びしている教授をただぼーっと見ているだけ


ど、怒鳴られると思ってた


私は一人安堵した



でも、そんなに喜ばれても・・・私じゃなくて昴が書いたもの



私はなんだか全然喜べない





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