わがままハーブティーはいかが?


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私は今、歩きで帰宅する途中だ

特別クラスに昇進した私は午後の講習がなくなった


平山には夕方に迎えに来てほしいと言ったっきりで今更、今迎えに来てなんて言えない



徒歩で帰るには遠すぎるけど今のわたしにはちょうどいい

頭には教授に言われた言葉と、梨緒に言われた言葉が駆け巡る



昴だったら、絶対に特別クラスだったのに

どうして私なんかが・・・

私の中には罪悪感でいっぱいだ


昴に合わせる顔がないよ・・・



そして、梨緒に言われた言葉


『絶対に、一人で来て』


あの時の梨緒の目は正直言って怖かった


そして、またあの言葉が頭に浮かび上がる


『川浦 梨緒が怪しいかもしれんなー。』

芹澤さんの言葉と、


『お嬢様のお近くに危険人物がいるそうで』


西島の言葉



私はブンブンと頭を振った


いや、そんなことないよ

だって、私の友人だよ?


梨緒に限ってそんなこと・・・





そう思っていても私は確かに震えていた




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