わがままハーブティーはいかが?



「早く来なさい。」


その声は・・・平山



私は勢いよく扉を開けた



そこには、平山に連れられている西島の姿



そして、その後ろには顔を真っ赤にして泣いている新人メイドとそれを慰めているみどりの姿が



私は唖然とその場面を見ていた



「・・・お嬢様、お迎えは夕方では?」


私は平山の言葉を無視して西島に歩み寄る



「・・・お嬢様?」



「・・・っうるさい平山!黙れっ!」



私がそう怒鳴ると驚いた平山は申し訳ありませんでしたと一礼した



そして、西島の真ん前で立ち止まる



「西島・・・あなたどういうこと?」


すると、西島は優しく微笑んだ



「話の通りでございます。」



「・・・う、嘘つくんじゃないわよ!


私は西島の両腕を掴む


上目遣いで睨んでみせても西島はただ微笑むだけ


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