わがままハーブティーはいかが?



すると、梨緒は顔をあげ驚いた表情を浮かべた



「・・・それは本心で言ってる?」


梨緒が私の目を見据える



「わ、わかんない・・・でも、昂は」


「婚約者だから?婚約破棄になったら困るから?」



当たってる

梨緒は私が何を考えているかわかるようにそう言ったんだ




「・・・そうかもしれないけど」



「もう一度言うね、昂と別れて下さい!・・・別れてくれるまで日和のこと話さないから」



梨緒の目は本気だ

昂は優柔不断な私なんかより一途に想う梨緒の方がよっぽどお似合いだ



「・・・別れたら、日和のこと話してくれるの?」


梨緒は何も言わず頷いた



藤堂家はどうしようかとかもはや私の頭の中にはなかった



「・・・わかった。昂とわかれ・・・ーーー」



バンっーーーーーー



そのとき部屋の扉が開かれた

そこに現れた人物は・・・









「お前はそれでいいわけ?まだオレと仲直りしてないのに、?」



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