わがままハーブティーはいかが?



「・・・西島がそんな理由もなく部屋に行くわけないじゃない!」



私は新人メイドの胸ぐらを掴んだ



「・・・見ちゃったんです。」



「・・・は?何を?」





「西島さんとお嬢様が一緒に寝ていたところを・・・」



その瞬間、血の気がサーと引いていくような感じがして掴んでいた胸ぐらから手を放した




「・・・それで、西島さんにその事を話すと黙っててほしいと言われました。」




「・・・」


もはや、私は何も言えない

西島と寝ていたところを見られていたなんて



「黙っておく代わりに私と付き合ってほしいと言ったら、西島さんはそれだけは駄目だって言って・・・お嬢様だけは守りたいから襲われたって言ってほしいと・・・私もう何も言えなくて、協力したんです。」



何よ、アイツ


私のために嘘ついて襲いましたとか言ってたの?

バレたら西島だけじゃなく、私も罰を受けていた


あのバカっ!


西島だけが居なくなっちゃったら意味ないじゃない!



なんで、何もかも自分のせいにするのよ!

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