わがままハーブティーはいかが?
「内容によっては許さないわよ?」
すると、西島はバックミラーを見て微笑んだ
「一つ目はお嬢様が風邪をひいた時です」
「一つ目?何個もあるの!?」
私は後部座席から身を乗り出した
「二つだけです。」
ふ、二つもあるのかよ・・・と私は心の中で呟いた
「お嬢様はパジャマに着替えていたということですが、本当はわたくしが着替えさせたわけではありません。みどりさんが着替えさせてくれました。」
「・・・え?そうなの?あーよかったー。」
私は一人安堵していた
あの件は結構引きずってたから、よかったー
「それと、二つ目は添い寝したときでございます。」
「添い寝してたときも嘘ついてたの!?」
「お嬢様はわたくしに忠告しましたよね。」
「私に何かしたら・・・ってやつ?」
「それでございます。わたくし、お嬢様にはそういう魅力がいっさいありませんと言いましたが本当はそんなことありません。実際わたくし寝れませんでしたから。」
「嘘!思いっきり寝てたじゃない!私を抱き枕代わりにして!西島に魅力がいっさいありませんって言われてどんな思いしてたかわかってるの?美玲ちゃん、キレずに偉い偉いって自画自賛してたんだよ?」
本当に、人の気も知らず!
私は西島に向かって口を尖らせた