暴走族が愛した小さな姫
ガチャという音で起きた私。
音のほうに顔を向けると
隼人と悠真が心配そうに
私を見ていた。
隼「鮎華、大丈夫か?」
「うん、大丈夫。どうかした?」
悠「あぁ、鮎華がなかなか起きて
来ないから見に来た。」
「そっか、今何時?」
隼「今は12時だ。」
「え!?私そんなに寝てたの?」
昨日…てか、今日か。
朝方に寝たから寝過ごしたのか。
と思ってると、
悠「ごはん食べるか?」
「うーん、あんまり食欲ない。」
隼「体調悪いのか?」
「少しだるい…。」
悠「でも最近食べてないだろ?
少し食べたほうがいいぞ。」
隼「そうだな。食べたほうがいい。」
「たべなきゃだめ…?」
悠「少しでもいいから食べろ。
おかゆとかなら食べれるだろ?」
「うん。」
隼「じゃ、作ってくるな。」
そう言って部屋から出て行った。
そして、部屋には私と悠真。
悠「鮎華、お前は幸せか?」
いきなり話し出した悠真。
「うん。幸せだよ。隼人と悠真に会って
なおたちにも出会えた。すごく幸せだよ。
ありがとう。悠真たちにはいっぱい幸せを
貰ったよ。」
そういって笑って見せた。
これは本当の事だ。
私は隼人と悠真に救われた。