。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】
『え?も、もらえません…お礼じゃなくなっちゃうし…』
そう言って、俯く私。
『何??遠慮してるん?君、オレより年下やろ?年下からおごってもらうのも気ぃひけるしな。もらってくれへん?』
はい。と、軽くお茶を差し出してきたので、つい私も受け取ってしまった。
『あ、ありがとうございます…』
『かまへん、かまへん。てか、君中学生??かわいいなぁ〜名前なんて言うん?』
そう言って、ニコニコと笑顔を見せる男の子。
『いや…えっと…私…』
『あ、もしかして…小学生…?』
『!!違います、私、高校生ですから!』
いくらなんでも…小学生は酷くないか…?
え?と、心底驚いたように口をポカンと開ける男の子の表情に内心そんなことを思う。
『…え?…高校生やったん…うわぁ…マジ、ゴメン…悪気あったわけちゃうで……』
慌てる男の子に、いいですよ…慣れてますから。と一言伝えておく。
『…じゃあ、もしかして…同い年なん…?あっ、自己紹介まだやったな…えっとオレは、高橋裕(ひろ)。高1。』
『……』
同い年だったんだ。