。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】
『美夏ちゃんは一人っ子?』
ふいに、麻弥さんが私に質問してきた。
『あ、はい。そうなんです…だから、妹とか弟とか憧れます!』
『ふ〜ん?そうなん?』
ヒロも軽く相づちをうってくれた。
『…じゃあ、美夏ちゃん、彼氏はいるの?』
ピタリ
私は固まってしまった。利也のことを思い出したから…。
『あ、あら?その反応いるんだ??あら〜残念だったわね〜ヒロちゃん?』
『え?あ?違います…違います。彼氏今はいないんで!』
慌てて麻弥さんに否定した私に、ヒロは、
『じゃあ、前はいたんや?』
『え?』
と、なんとも爽わやかな笑顔で見ていた。
目元が笑ってないように感じるのは気のせいだろうか…?
冷や汗がたらりと頬をつたった。