。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】
『うん!亜美ちゃんも行こうね〜』
そう言って、ニコッと亜美ちゃんに笑いかけた。
『あ!美夏ちゃん、オレも〜オレも〜』
陸くんと亜美ちゃんにつられてヒロも首を傾げながら、私の袖を引っ張ってきた。
!!かわいいじゃないか…
『…ヒロ…子どもみたいなこと言わないの』
ひとまず、軽く注意してみた。
『え〜?美夏ちゃんオレの時だけなんか冷たない?』
かわいらしく拗ねているヒロに内心、きゅんきゅんしている私。
『あらあら。美夏ちゃん、大人気ね〜、ねぇ〜みかん』
ワンッ!
うふふ、と上品な笑みを浮かべる麻弥さんは、みかんを撫でながら私を見ていた。