。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】
『は?』
ヒロの声のトーンが低くなった。
そんなこともお構いなしで、利也は、ニヤニヤと私を見ながら…
『そんなやつと、付き合うだけ時間の無駄だよ』
そう言い放つ。
『っ…』
悔しくて私は、顔を伏せた。
勝ち誇ったような顔の利也は、私を更においつめていく。
…もう…いや…。
そう思って、ギュッと、唇を噛み締めたその時……
『…お前あほちゃう?』
ふわり、
私は、いつの間にか後ろからヒロに抱き締められていた。