。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】


『は?』



ヒロの声のトーンが低くなった。



そんなこともお構いなしで、利也は、ニヤニヤと私を見ながら…



『そんなやつと、付き合うだけ時間の無駄だよ』



そう言い放つ。


『っ…』



悔しくて私は、顔を伏せた。




勝ち誇ったような顔の利也は、私を更においつめていく。




…もう…いや…。




そう思って、ギュッと、唇を噛み締めたその時……




『…お前あほちゃう?』




ふわり、



私は、いつの間にか後ろからヒロに抱き締められていた。





< 44 / 83 >

この作品をシェア

pagetop