。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】


そんな私の行動に男の子は、目を見開いて驚いていた。



『あの…どうぞ』



ようやく、荷物を一通り集めおわった私は、未だにポカンとした表情の男の子にそう声をかけた。



『あ、どうも…』



ぎこちなく男の子は、私が集めおわった荷物を受け取って軽く頭をさげた。




『いえいえ…それより顔…大丈夫ですか?思い切り顔面から転んでたけど…』




私は、心配そうに男の子の顔を覗き込む。



すると、男の子は、慌てたように顔を上げた。



!!



うわっ!かわいい!!



その男の子の顔を見た瞬間、私は、固まってしまった。



クリクリの大きな茶色の瞳。


くせっ毛なのだろうフワフワの髪。


とりあえず、ヒロとは、また違ったタイプのイケメンだ。




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