。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】
その時私は、男の子の頬に傷があるのを見つけた。
きっと、転んだときに何かの破片で切ったのだろう。
『あ…ここケガしてますよ…』
『え…うわっ、痛いと思ったら…』
男の子は、慌てて傷口をさわろうとする。
『待って!そんな砂まみれの手で触ったらバイ菌はいりますよ…ちょっと待っててください』
私は、そう言って勢いよく立ち上がると近くの水道まで走り、持っていたハンカチを水で濡らした。
…確かあと1枚あったはず………あ、あった!!
私は、パーカーのポケットをごそごそと漁ると絆創膏を取り出した。