。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】
『ねぇ、美夏は、何歳なの?』
さっきから、しきりに私に話し掛けてくれるハルカくん。
意外にしゃべる人みたい。
『16歳。高校1年生だよ』
『あ、じゃあ、オレと同じだ』
そう言って、かわいらしい笑顔を向けるハルカくんは、ちょっと亜美ちゃんに似ているような気がした。
『そう言えば、ハルカくんは、何でこんなにたくさん荷物持ってんの?』
『あぁ、実は、今日久しぶりに友達が遊びに来るんだ!!だからそのための買い出し!!…あっ、噂をすれば、お〜い!ヒロ!』
ん?ヒロ…?
『おぉ〜ハルカやないか!久しぶりやな〜………って…美夏ちゃん!?ハルカと一緒に…何しとんの?』
いきなり気温が3度は下がった気がした。
『え?あれ〜ヒロじゃん?さがしてたんだよ〜!』
あはは、と苦笑いを浮かべる私にヒロは、にっこりと微笑んで…
『ふ〜ん?そうなんや?』
そう言った。