。゚。SUMMER ROAD。゚。【完】
『っ美夏!美夏は、好きな奴とかいるの?いないならオレと付き合って!!オレ、今日美夏と会って美夏のこと好きになったんだ!』
え…?今な、なんと?
ヒロも唖然とした表情でハルカくんを見ていた。
『きゃ〜!ハルカくん大胆ね〜公開告白??』
『ふふん、さすが、我が息子!!やるときゃやるのね!』
今までの私たちのやりとりを眺めていた里奈さんと麻弥さんが、きゃー、きゃー手を取り合って喜んでいた。
『美夏お姉ちゃん!亜美、告白はじめて見た!』
『オレも』
さっきまでゲームに夢中になっていたはずの2人までなぜか私たちの話に加わっている。
『え…?』
『オレ、本気だから!!ひとまず、出会ったのが遅かったぶん、たくさんアピールしていくからそのつもりでね?』
そう言ってニコッと、かわいらしい笑顔を浮かべるハルカくん。
私は、恥ずかしさのあまり顔を伏せる。
……は、恥ずかしすぎる…てか、ハルカくん何考えてんの!??
でも、ハルカくんのさっきの表情は、到底嘘をついているようには、見えなかったし…。
そんなことを考えて、私がパニックになっていたその時…。
グイッ
突然、今まで黙っていたはずのヒロが私の腕を引っ張った。