なだ荘の愉快な仲間たち
4がつ5日
引っ越しもおわり、
同時に和もここから遠い自宅に戻っていった
そういえば引っ越し初日ばたついてて
大家さんに挨拶はしたけども
地元のお饅頭を渡すのを忘れていた。
これから渡しにいこっと!
……えっーと大家さんの部屋は103号室だから下の階か!
足を踏み込むだけでギシギシ音がする階段を慎重に降りて大家さんの部屋へ。
コンコン、ガチャ
菜「先日、挨拶に伺った奏多です!あの!これお饅頭です!よかったらどうぞ!!」
大家「……」
寝起きなのかな…?
大家「ちょっとまってて」
大家さんはボサボサ頭とだるそうな顔でそう応え、また部屋に入っていった
数分後、
ガチャ
大家「はーい、お待たせしましたー」
私は目を疑った。
さっき程とは打って変わってこの変わり様…
長いストレートの髪にスーツをすらっと着こなしていて、おまけにメガネも掛けちゃって
こ、これが世で言う、キャリアウーマンか!初めてみたあ!
あ、でもこの人不動産屋さんで部屋提供してくれた人と同じ容姿だ!まさか大家さんだったんだ!
一人心の中で騒いでいる私。
大家「奏多さん下の名前はなんていうの??」
菜「菜知です!」
大家「あら、可愛い名前ね!昨日きてくれた時まだ寝起きだったから…私寝起き弱くて、ごめんなさいね。他の住んでいる住人について何にも言ってなかったわよね」
菜「はい!」