lovetrain
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私は走っていた。紗英、気をつけてねと窓から言ったお姉ちゃんに手を挙げて家から走る


電車、乗り遅れちゃう!

パンを加えながら走る。何て器用な私には真似絶対できない


ゼーゼーと荒い息を整えながら駅に着く5分前か上出来。


……。


今日もガン見される
あの男の子に私は恨みでも買っちゃったのか


怖いぃ。
ちょっと前進しながら駅の放送を聞く


電車が向かって来た


「……おい」


!?
驚いて私はバランスを崩す。今日は運が悪い
線路に落ちるっ!


電車っっ!!


「キャアアアアッ」


女性のかん高い声が駅に響く。私は駅にしりもちをついていた


あれ?なんで?
落ちそうだった私を引っ張った勢いで男の子が……


嘘……嘘だ


「早くっ!救急車だ」


当たりは騒然とする
男の子が……死んじゃう

私は混乱して意識が薄れていった
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