春をありがとう*2*
翔太の告白
「美春、父さんからメール。先帰るって…」
日向がケータイを見せながら言った。
「ふぅん…日向も帰り?」
「はぁ?何でそうなる?」
まぁ…何でかって言われたら困るけど。
「俺と帰るけん」
ナイスタイミング!
翔太が現れた。
さすがの私にも、まだ日向と2人きりになる勇気はない。
「そうなん?」
「うん」
「じゃあ帰る。遅くなるみたいやったらメールしろよ」
そう言って日向は歩いて行った。
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翔太の告白