春をありがとう*2*


「わ、私!?」


突然名前を出されてびっくりする私。


「高校に入って美春がおらんかったら、俺はちょっとしか変われんかった。

でも、美春がおったけん大きく変われた。

美春のおかげで友達もいっぱいできたし、仲良くできた。

ほんとにありがとう」


顔を真っ赤にして言う翔太に感動した。

私の目には少しだけ涙が溜まっている。


「そんな…お礼を言うのは私の方よ。

翔太や歩美、みんなのおかげで変われたんよ?

笑えるようになって、友達もできて…。

私の友達第1号は翔太と歩美なんやけん。

私こそ…ありがとう」


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