春をありがとう*2*
母の気持ち
「遅くなってごめんなさい・・・」
結局病院に着いたのはそれから1時間後のことだった。
私の足はなかなか動かなくて、翔太はずっと側にいてくれた。
「母さんは中にいるから、行ってあげて」
お父さんの顔はなんだか疲れきったように見える。
それにしても、お母さんは、どうして私を呼んだのかな?
どうして倒れたりなんかしたのかな?
色々な疑問が私の頭に浮かぶ。