春をありがとう*2*


「大きくなっとったけど、顔が変わっとったけど、あの子は絶対日向。私が産んだんやもん。間違える訳がない」


お母さんの体は震えていた。


お母さん、それで倒れたんだ。

そりゃそうだよね・・・私だって彼をみた瞬間、普通じゃなくなったもん。

日向を産んだお母さんだもん。


「お母さん・・・私も見たよ」


お母さんは切ない瞳で私を見た。
< 16 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop