春をありがとう*2*
「俺は、美春以外は好きになる自信がないし、隣の教室におってもずっと側におるし、1組には歩美と渚がおる。大丈夫、今までみたいにずっと一緒って訳にはいかんかもしれんけど、今までみたいに一緒に登校して、お昼食べて、下校して、いっぱい話そ?」
正直器用とは言えない翔太が一生懸命私に気持ちを伝えようとしているのが伝わってきて、胸が温かくなった。
「翔太、ありがとう。私は1人じゃないよね?」
最近知った。
私は、人と関わるのが苦手なんじゃなくて、関わった後、1人にされるのが怖いんだ。