春をありがとう*2*


「美春、いいこと教えてあげる」


そう言って歩美が私の耳に口を近づけた。


「翔太、美春の意識がないってなって、ずっと騒ぎよったんよ?」


歩美がおかしそうにささやいた。


「おい…歩美?何言いよん?」


翔太が怒ってる。


「ううん?何でも」


2人はなんだかんだで仲良しだと思う。


「歩美…」

「ん?どしたん?」
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