春をありがとう*2*
調査開始
3日後、私は自宅療養も終えて学校に行けるようになった。
「小澤さん、もう大丈夫?」
曽我部 日向はやっぱり私に絡んでくる。
あの日、私が迷惑かけたからって引きずりすぎ。
「あのね、曽我部くん。その小澤さんってやめてくれない?みんなに美春って呼ばれよるけんなんか嫌」
そう、坂部くんでさえも私を美春と普通に呼ぶようになっていた。
「…美春…?」
曽我部 日向は不思議そうにいった。
「どしたん?」
「何か…聞き覚えがある気がして」
ああ、やっぱり。