春をありがとう*2*


「どうも本気みたいなんよ…美春!助けて…」


いやいや…私に助けを求められても…。


「それを…どうにかするんが太一やろ?」


なんて言ってみる。


「うん…努力はしたんよ?けど…」


うん、これは重症。


「今すぐやないといかん?昼休みに説得しよか?」

「じゃあ実行委員に午後からって言っとく!ありがとう美春」


太一は慌ただしく出て行った。


「翔太はすっかり美春に夢中や」


歩美がニヤニヤしながら言う。


「いや…でもこれはただのわがままやろ」


私が言うと、歩美は何故か関心していた。


< 61 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop