春をありがとう*2*
「どうも本気みたいなんよ…美春!助けて…」
いやいや…私に助けを求められても…。
「それを…どうにかするんが太一やろ?」
なんて言ってみる。
「うん…努力はしたんよ?けど…」
うん、これは重症。
「今すぐやないといかん?昼休みに説得しよか?」
「じゃあ実行委員に午後からって言っとく!ありがとう美春」
太一は慌ただしく出て行った。
「翔太はすっかり美春に夢中や」
歩美がニヤニヤしながら言う。
「いや…でもこれはただのわがままやろ」
私が言うと、歩美は何故か関心していた。