春をありがとう*2*


「これは日向…いとこがくれたんよ?誕生日プレゼントって…」


私は自分の目に涙がたまるのを感じた。


「観覧車に乗って…帰りに…」


呼吸が乱れる。


「美春、一回落ち着け」


翔太がそう言って私の頭をゆっくり優しくなでた。


「曽我部…?」


翔太の声で顔を上げると、曽我部 日向は何か考え込んでいた。


「太陽っている?」


私はまたびっくりした。

日向は大丈夫。

きっと戻ってくる。

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