春をありがとう*2*

おかえり



「美春、太陽、未来、希美、下においで」


1階からお母さんが呼んだ。


「はーい」


私は太陽の涙を拭いて立たせた。


「さ、行こうか」


私も太陽も笑顔で立った。

未来と希美への説明がまだだった。

後できっと分かってくれるか。


「美春ありがとう」

「えぇー今さらやん。太陽はもっと泣き?」


そう言うと太陽は照れたように笑った。


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