スパイク。
部活
「女子2年100m決勝。」

「南浦中学校椎野千栄さん。」


ゆっくり手をあげる。
この高鳴りを押さえるように…


目の前には赤いタータン。白いライン。

「いちについて…」


足をセットし手をつく。


「よーい…」


一気に前に体重をかける。



バンッッ!!!!




「…うっ!」


何??私はどうなったの?
撃たれたの?いや―!!死にたくなーいっ!!!


「…いった――い!!!」


「そりゃベットから落ちれば痛いでしょ。」




…あれ???
え?今ベットって言いました?しかもここタータンじゃないし!

「早く着替えて朝練行きなさい!」


「そーでしたっ!!」

私は全ての事を理解した。
ミッキーの時計の針はもう7時をまわっていた。


< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop