ハレゾラ
温かい場所
あの後の私たちというと……。
見つめあったり笑いあったりキスしあったりと、やっぱり寝ることは出来なかった。
しかし、蕩けてしまうような甘いひとときだった。
でもいつまでもそんなことをしているわけにはいかない。そろそろ起きなくては
朝食の時間に間に合わない。
この時間になってウトウトとし始める彼に声をかけた。
「翔平くん、もうすぐ8時だよ。用意しなくっちゃ」
「うぅ~ん……何? また抱っこ?」
ゴンッ!!! 彼の頭をグーで叩いた。
「痛たっ……!?」
「早く起きる!」
私に叩かれた頭をさすりながら「は~い」と情けない声を出して返事をし、
のそのそと起きあがった。