ハレゾラ
「ほんとに素敵な二日間だった。ありがとね、翔平くん」
「あきこさんにも出会えたし、咲さん……綺麗で色っぽかったし」
「また叩くよっ」
「なーんでホントの事言って、怒られるかなぁ」
またいつもの調子に戻ってる彼だけど、きっと私をしんみりさせない為にわざと
やってるんだろう。
なんだか、ようやく彼がわかったような気がした。
そんな彼だから好きになったんだ。今頃気づくなんて……。
「明日から仕事なのに思ったより遅くなっちゃって、ごめん」
「翔平くんが悪いわけじゃないから、気にしないで」
なんだかんだ言っても、最後はいつも優しい彼。
「大好き……」
そう言って、彼の頬にキスをした。
「な、何? 急に!?」
驚いて戸惑っている彼。
そんな彼の顔を見て、幸せな気持ちいっぱいで帰路についた。