ハレゾラ
希美とは大学のゼミで一緒になり、すぐに意気投合。それ以来、何をするのもどこに行くのも、いつも一緒。
青春時代を共に過ごした仲だ。
同じ年なのに何故か頼りにしてしまう、お姉ちゃんみたいな存在。
口はちょっと悪いけど、なんだかんだ言っても私を必ず助けてくれる。
今現在、彼女には徹さんと言う素敵な旦那様がいて、いつも一緒と言う訳にはいかないけれど、私に何かあると、こうして会う時間を作ってくれる。
「徹さん、今日は大丈夫だったの?」
「うん、ちゃんと連絡したし、大人なんだから心配することもないでしょ」
「いつも突然で、申し訳ありません」
「そう思うんなら、もう少ししっかりしてくんないと。咲は見た目と違って甘えだからね。で、恵介さんとは本当に別れたの?」