ハレゾラ
どうにもならない心
(う~ん……眩しいっ)
目をうっすら開けて、その光が差し込む方に目を向けた。
カーテンが少しだけ開いている。
(もう朝なんだ……)
もそもそと起き上がる。両腕を上に上げ身体を伸ばすと、自分がちゃんとパジャ
マに着替えていることに気がついた。そしてこの部屋で、それもベットの上で寝
てるということは……。
また迷惑をかけてしまったみたいだ。服も綺麗にたたんである。
「はぁ……。自己嫌悪」
大きくため息をついてから服を着替え、手櫛で髪を簡単に整えると、リビングに
向かった。部屋を出ると良い匂いが私を包み込んだ。ぐぅ~とお腹がなる。
(こんな時でも私ってお腹が減るんだ)
ぐっすり眠って少しは元気になったのか、昨日までの気分と違うことに気づき、
自分の食欲に笑ってしまった。