ハレゾラ
朝目を覚ますと、彼が部屋のカーテンを開けた窓際で大きく伸びをしていた。
「あっごめん。起こしちゃった?」
そう言ってベットに腰掛けると、頬を優しく撫でる。
「ううん、ちょうど起きたとこ。気持ちいい……」
まるで子猫のように、彼の手に擦り寄りながら甘えてみた。
すると彼は飛びつくように私を抱きしめ、ぶんぶんと振り回した。頭がクラクラ
する。
「もうっ! そんな格好でそんな事されると、朝からしちゃうよ」
え? そんな格好? どんな格好なんだ? と、自分の姿を確認して顔が青ざめ
ていく。
そうだっ! 私、エッチしてる途中で、あまりの気持ちよさに意識なくしたんだっ
た。とすれば、裸なのはしょうがないとして……。
だからって、こんなカーテン開けられた太陽サンサン明るい部屋で、裸体を晒し
ていいわけがな~いっ!!!
慌てて彼を引っ剥がし、布団の中に潜り込んだ。
ダメダメダメ……。暗い所でならともかく、明るい部屋でこの身体はお見せできません。
恥ずかしさでワナワナ震えていると、彼も布団に入ってきた。