ハレゾラ
(あれ? さっきまであった、肩に圧し掛かっていた重荷が無くなってる?)
「分かった? 咲はいろいろ考えすぎなんだよ。咲は咲らしく。いい?」
やっぱり希美には敵わない。大した会話をしてる訳ではないのに、私の心を
正常に戻してくれる。
私は私らしく……か。
すぐには難しいかもしれないけれど、私なりに頑張ってみよう。
「希美、ありがとね。大好き!」
「大好きって……。言う相手、間違えてるでしょ」
そう言いながらも嬉しそうに笑ってる。希美に、もっともっと良い報告が
出来るといいなぁ。
その後、気分の良くなった2人は、しこたま美味しいお酒を飲んで、恋愛話に花を咲かせた。