MAYUKI
落した本を拾おうとした時、目のはしに人の姿がうつって、そっちを見ちゃって・・・。
そしたら女の子二人がこっちを見て固まってた。
一人は背が高くて、ショートカットで。
もう一人は小柄で髪が長くて。
小柄な子の手が、背の高い子のスカートの中に入ってる。
やばっ!と思った瞬間、背の高い方が息を吸い込んだ。
『きゃ・・・!』
背の高い子が悲鳴をあげそうになるのを、背の低い子がガっと手でその子の口をおさえた。
ふつうキャラ逆じゃない!?
てか、背の高い子・・・うちのクラスの大前さんだよ・・・。どうしよう、すごいものを見ちゃった・・・。なんであたし、今日に限ってこんなところで本を読もうなんて思ったんだろ。
「ご、ごめん・・・ここで本読んでたの・・・。出ていけなくて・・・。」
しどろもどろになりながら説明すると、背の低い子はけろっとして言った。
『こっちこそごめんね。誰もいないと思ったから。』
大前さんがもがもがしてるのを見て、手を口から離して、その子は続けた。
『じゃ、ほかいこっか。』
そう言って、大前さんの手をひいて出ていった。
大前さんは真赤になって、うつむいて、こっちを見なかった。
印象薄い人だったからよく覚えてなかったんだけど、大前さんはあたしのことわかったのかな。
あたしはこんなところを見られた大前さんがかわいそうになった。
あの二人、つきあってるのかなあ・・・。
そしたら女の子二人がこっちを見て固まってた。
一人は背が高くて、ショートカットで。
もう一人は小柄で髪が長くて。
小柄な子の手が、背の高い子のスカートの中に入ってる。
やばっ!と思った瞬間、背の高い方が息を吸い込んだ。
『きゃ・・・!』
背の高い子が悲鳴をあげそうになるのを、背の低い子がガっと手でその子の口をおさえた。
ふつうキャラ逆じゃない!?
てか、背の高い子・・・うちのクラスの大前さんだよ・・・。どうしよう、すごいものを見ちゃった・・・。なんであたし、今日に限ってこんなところで本を読もうなんて思ったんだろ。
「ご、ごめん・・・ここで本読んでたの・・・。出ていけなくて・・・。」
しどろもどろになりながら説明すると、背の低い子はけろっとして言った。
『こっちこそごめんね。誰もいないと思ったから。』
大前さんがもがもがしてるのを見て、手を口から離して、その子は続けた。
『じゃ、ほかいこっか。』
そう言って、大前さんの手をひいて出ていった。
大前さんは真赤になって、うつむいて、こっちを見なかった。
印象薄い人だったからよく覚えてなかったんだけど、大前さんはあたしのことわかったのかな。
あたしはこんなところを見られた大前さんがかわいそうになった。
あの二人、つきあってるのかなあ・・・。