キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
破れたフェンスに無数のタイヤが山積みにされた敷地。



割れた窓にドラム缶が置かれた工場跡地は、以前あたしがリンチをされかけた場所……。







恐る恐る中を覗くと、そこには伊勢谷陣と佐和先輩とタツと三人のヤンキーがいた。


三人のヤンキーとは以前あたしを拉致したピンクのモヒカンと、金髪のリーゼントと、眉ピアスのヤンキーだ。



あの日は他にももっとうじゃうじゃ不良がいたけど


今日たむろしているのはこの6人だけらしい。










てか………6人でもめちゃくちゃ怖いんですけど!!




あたしは途中、コンビニで急きょ仕入れた大量のプリンの入った袋を握りしめる。




ヤンキーたちのご機嫌とりにと買ってみたプリン。


なんかあたしタツの苦労がわかった気がする…。










「あ…あのぉ~~」



あたしは小鹿のように震える足で中に一歩すすむ。


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