キケンだらけの課外授業～私の周りは不良がいっぱい!?～

「あ、そういやお前カレシいたよな」



「ふぇ？！なんですかいきなりこんな時に…」



「倉橋慎二だっけ？その男はやめとけ」



「………はい？」





あたしは手を止めて伊勢谷陣を振り返る。






「俺様からの忠告。言うこと聞け。つかお前にあの男は合わねぇよ」



「！」






あたしは顔が赤くなる。


な……なんで伊勢谷陣にそんなこと言われなきゃ…


伊勢谷陣に慎ちゃんの何がわかるの？


だいたい似合わないって…


確かにあたしに大学生の彼氏なんてって自分でも思うけど……


失礼にも程がある！







「あと伊勢谷陣じゃなくて陣って呼べっつったよな？これも命令だから」


「！」






伊勢谷陣はそれだけ言うと資材室から去って行った。









キーンコーンカーン…



伊勢谷陣のあまりの傍若無人ぶりに


取り残されたあたしは怒りを通り越してしばらく呆然と立ち尽くしていた。