キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「あの、伊勢谷先輩…」




その時

未唯の隣にいる黒髪の美人な女が初めて遠慮がちに口を開いた。





「未唯はこう見えて結構デリケートな子なんです…だから出来ればしばらくそっとしておいてあげてもらえませんか?」



「ま…真澄ちゃん…」



「伊勢谷先輩やヤンキーさん達と関わるようになって…いきなり環境が変わったこの子の気持ちを察してあげてください」





はぁ……?

気持ちを察しろだと?



俺は視線を未唯に移す。





「つまりお前はこの俺と関わりたくねぇわけ?」



俺が睨むと、未唯はビクッと肩を上げた。







イラつく。

すっげぇイライラする。







「あっそ、じゃあもうお前には関わらねぇよ」




俺はそれだけいい放つと未唯に背を向けた。





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