キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
最後に残されたのは


あたしと伊勢谷陣と、掲示板に裸でくくりつけられた慎ちゃんだけ。



(もちろんあたしは慎ちゃんの方は見てない!)



慎ちゃんはもう諦めたのか静かにしている。



伊勢谷陣はバイクからヘルメットを取るとあたしに手渡す。





「俺らも帰ろうぜ」



「…………」



あたしはヘルメットを受け取りながら伊勢谷陣をぼんやり見つめる。



キャンパス内の外灯に照らされた伊勢谷陣の顔がやけにかっこよくて…


どうしよう…

目が離せない。






「……なに?」



伊勢谷陣は不思議そうに首をかしげてあたしはハッとする。




「や…あの…!今日はありがとう…ございます!!///」



あたしはカ~ッと顔が熱くなりながら喋る。




「伊勢谷陣がまさか来るなんて思わなくて…その…すごくびっくりしたけど嬉しかった…!」



「あぁ別に。男が好きな女を守るのは当たり前だろ」



「……え?」




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