キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「ちが!!そうじゃなくて!深い意味はなく…!」



「お前もう元カレに全く未練はねぇの?」



「ほぇ?!未練!?」



「俺はてっきりお前は失恋のショックからくる熱で寝込んでんのかと思ってたんだけど」







伊勢谷陣を見ると

ダークブラウンの髪がかかる瞳が試すようにあたしをジッと見つめている。




ドキ…ン





「この週末、お前はなにを考えてた?」


「あ…あたしは…」


「あのクソ野郎のことじゃねぇの?」





慎ちゃんのことは自分でもびっくりするくらい、もう引きずってない。


あんなに辛かったのに…

もうどうでもいい。




この週末……


あたしがベッドの中でずっと考えていたのは慎ちゃんのことじゃない。


あたしが想ってたのは……







「なぁ、なんか言えよ」



伊勢谷陣はスッと手を伸ばすとその長い指先であたしの頬に触れる。



ドキ…ン






「俺のこと考えてた?」



「っ///」



「お前も俺のこと好きなの?」



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